第1回 日本おもしろ記事大賞

結果発表

オモコロとデイリーポータルZ共催で、全国からおもしろ記事を募集した「第一回 日本おもしろ記事大賞」。応募総数272本と、たくさんのご応募をいただきました。誠にありがとうございます。お茶とお菓子をつまみながらの厳正なる審査の末、「おもしろ記事大賞」「オモコロ賞」「デイリーポータルZ賞」「審査員特別賞(4本)」を発表させていただきます!

おもしろ記事大賞

審査員コメント

林雄司:後半の華やかな展開にカタルシスを感じました。読んでて声が出ます。ベトナムの環境を活かした記事ではあるのですが、企画の中心がベトナムではなくデプチャイさんであるところがかっこいいです。ベトナムという土地の珍しさに企画が負けてません。デイリーポータルZ新人賞に続いてのベトナム出身のライター。これでおもしろ記事を書くんだったらベトナムに行けという流れができました。
原宿:「おもしろ記事大賞」というタイトルから醸しだされる、ホームビデオの祭典的なアットホーム感とはかけ離れたこのスケール。そして撮影の過程で立ちふさがった困難にも「これでいいや」と妥協せず、自分の理想の一枚を追い求める姿勢。決して格好だけではない、暴走族の総長にふさわしい粘りと根性を見せてくれたのではないでしょうか。かっこいい! あんたが大賞!
古賀及子:海外ネタですがあくまでチート受賞じゃないということは言いたいです! やりたいことに一般性があって恥ずかしがらずに(やんなくてもいいことをやるのがおもしろ記事なのでちょっとでも恥ずかしがると読者は引きます)目標達成までつっぱしってるし「youtube見てたら朝が来たみたいな顔」とかちゃんとした上手さもあるんです。それできっちり総長になったんだから優勝ですわ。おめでとう。
ヨッピー:これを見た時に「うわー!先にやられた!」と思いました。僕は番長とか暴走族とかそういうのに憧れを持って育ったいわゆる「カメレオン世代」なので、いつかこういう写真を撮ってチャンプロードに載るまで投稿する、という企画をやりたかったんです。世界をまたにかけたスケールのデカさもすごい。
まんしゅうきつこ:面白い記事を書くポイントって、「①読者を意識しすぎない ②媚びない ③同調を求めながら進めない」だと思ってるのですが、最終選考に残った作品はそのバランスが全て素晴らしく、どの作品が大賞に選ばれても不思議じゃないと思いました。大賞に選ばれた「ホーチミンでバイクの総長になった話」は、記事の内容もさることながら写真の構図が何気にカッコよくて良かったです。おめでとうございます。
長嶋有:オジマ・デプチャイ・シュンさんのは、見る人にあらかじめそんな欲求は備わってないのに、気持ち分かるという気にさせるのがすごい。画像に集中線を用いていないのもよかったです。受賞おめでとう!

デイリーポータルZ賞

林雄司:これはいい記事です。地下アイドルという一見濃いファンの世界のものを、ファンではない一般的な視点から魅力を描いていること。言葉でも伝えているし表情や身体でも伝えていること。自分の世界が更新された体験がリアリティをもって伝わってきます。記事の最後のPVもしっかり見てしまいました。これだけ書かれたらそりゃ見ますよね。身近なところの異世界に飛び込む体験、これぞデイリーポータルZに載せたい記事でした。

オモコロ賞

原宿:光るイモ、いいですね。イモが光ってるのを見るだけで、自然と口元が緩んできます。昔話で育ってきた日本人の8割は、光るイモを掘り当てたいと思っているのではないでしょうか。そんな集合的無意識にある欲望を喚起させ、「思ったより全然光ってるな」と思わせた創意工夫をここに表彰させていただきます!

古賀及子賞

古賀及子:アホアホをあくまで研究レポートという体を崩さずにやりきっているところがすばらしい。写真も全員無表情でいいですね。ここは絶対笑顔で写っちゃいけないところですがそれを心得てます。外に出て苦労して撮影しているのに3,000字でまとまっているところも秀逸でした。生肉というのはグロテスクだけど同時にポップなイメージもあらかじめあるといえばあるので、素材選びも上手かったのだろうと思います。好きです(告白)。

ヨッピー賞

ヨッピー:ここまでやり切られちゃうと「すごい」の一言しか無いですね。チラシ一つからここまで労力とお金を無駄にしてとことんやる姿勢は完全に素晴らしいとしか言いようがない。冒頭部分を見た瞬間は「なんとなくオチ読めるな」と思ったのに想像を超えてやり切っててジャーナリストとか向いてるんじゃないかと思いました。

長嶋有賞

長嶋有:平山(おかん)さんの霊柩車ルポは、やや特殊な題材を、奇をてらわず素直に、愛情のこもった取材をしていて素敵でした。長いけど、質問が的確。ちゃんと後半に山場?もある。小さな動画も一箇所だけで使いどころがよかったですね。

まんしゅうきつこ賞

まんしゅうきつこ:日常の中でささやかな楽しみを見つけられるのってすごいことだと思います。こんな世の中ですし辛いことも多い人生ですから、いかに日常に楽しみを見出すかって、すっっごく大事だと思うんです。この記事を書いた方は、たとえ辛いことがあっても楽しく乗り越えてゆくバランス感覚を持った人だと思いました。

佳作

鈴カステラでチ●ポ作ってみた
作:しいたけ
【発明】腹筋を10回したら1個だけマシュマロが出てくるマシーン作った
作:藤原麻里菜
小学生にドラゴンボールを最初から見せたらどうなるのかをまとめた
作:あゆお
バレンタイン大作戦
作:モンベルナイフ
「自己完結」見つけてますか?
作:いなずま
【南米旅行記6】鏡張りのウユニ塩湖に映るパンチラを激写してみた話
作:マミヤマミ
【真面目な話】私の夫が元◯◯◯職人だった話。
作:ぬっきぃ
【世界初】バレリーナの足にドリルをつけて穴を掘らせてみた
作:ちょく(直)
義理チョコにしか見えない手作りチョコの作り方
作:オカモトラボ
第二次世界大戦を経験したおじいちゃんにサバゲーをどう思うか聞いてきた
作:成田隆雄(ナリエモン)
杉並の道路には謎のマークがある
作:あわうみ
ほろよいラムネサワー買いすぎた話
作:山本山本
カンボジアでロケットランチャーを撃った話
作:はしもとたつのり
玄関先のSOS
作:ジージョ
躊躇いなく使うことができるタオルのご紹介
作:うさぴょん
菌を飼う 外伝『菌書道のすすめ』
作:ナ月
【日帰りプチ旅行にもおすすめ!】浜名湖うなぎを“体験”できる最新スポットに行ってきた
作:ぽんさく
【世界一エロい食べ物】海外の面白くて珍しい食べ物に挑戦!パナマの「世界で一番エロいパン」を食べてみた
作:宮﨑大輔

授賞式

会場:
目黒雅叙園
服装:
正装ほか授賞パーティっぽい服
参加者:
受賞者、ゲスト審査員、オモコロ編集部、DPZ編集部、ライターほか
日時:
4月某日(受賞者の方にメールでご連絡させていただきます)

大会総括

審査員を代表いたしまして、オモコロ編集長の原宿が総括を書かせていただきます。2月29日の応募締切から選考を始め、「記事を読むのって、すごく楽しい! そして選ぶのはすごく難しい……」という感情を味わい続けた約一ヶ月でした。

最終選考に残させていただいた佳作に入った記事は、日常に「おもしろ」が舞い降りる瞬間を確かに切り取っていて、どの作品も大変素晴らしく、もう審査など放棄して「全員優勝!」と叫びたくなる衝動に何度も駆られました。そのたびにディズニーツムツムを無心でプレイして気を紛らわせ、本日こうして各賞の発表にこぎつけることができました。今大会に記事をお送りいただいた272名の皆様、本当にありがとうございます。「タイトルがダサすぎて、全然盛り上がらないんじゃないか」という不安に枕を濡らした夜もありました。

デイリーポータルZとオモコロはいずれも10年以上の歴史を持つメディアですが、人類の歴史全体から見れば、こうしたインターネットで記事を書く文化はまだまだ黎明期にいると思いますし、これを機会に世の中におもしろ記事を書く人がもっともっと増え、他人に記事を読まれる喜びをどんどん味わって欲しいと願っております。そして僕がそうであったように、もっとたくさんの人の人生がいい意味で狂ってしまえばいいのに、とも。

それではまた、次回の「おもしろ記事大賞」でお会いしましょう! 賞に選ばれた作品はいずれも力作揃いですので、おもしろ記事大賞を見守っていただいた皆さんもぜひぜひお読みください。今大会に最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました!